「今月は稼いだからご褒美に寿司を食べよう。」
「給料が上がったから焼肉でも行こう。」
と行動したことはありませんか?
実は、この行動は今回説明する”景気”に影響するのです。景気について理解することができたら、お金はどうやって回ってるのか、大きな視点でお金を捉えることができるようになります。では見ていきましょう!
景気とは
「国全体で、商売がうまくいっているかどうか」「社会でお金がどれぐらい回っているか」
を指します。
好景気と不景気
景気が良いと、商売がうまくいっているので、給料がどんどん上がって買い物をたくさんします。すると、国にも税金が入って国全体が潤います。好景気ともいいます。
景気が悪いと、商売がうまくいってないので、給料が下がり、買い物をしなくなります。国に税金が多く入らなくなるので、国全体の経済が冷え込みます。不景気、不況ともいいます。
たいてい景気は、好景気と不景気を交互に繰り返します。それを景気循環といいます。
現在景気は良いのか?悪いのか?
2020年2月現在:良いと言えます。
現在の日本の好景気回復は戦後の好景気と同じくらいの長さを保っています。
今の景気回復が始まったのは2012年12月。
安倍晋三首相の2度目の政権発足時。安倍首相は政府のお金で道路や橋を造ったり、補助金や手当を増やしたほか、経済活動の妨げとなる仕組みを変える規制緩和を進めました。
他にも、日本銀行の黒田東彦総裁が世の中に出回るお金の量を増やしました。その施策の効果が出たおかげで、今の好景気があると言われています。
しかし、会社員の給料は上がってなかったり、子供のお小遣いが増えていなかったり、好景気は感じにくいですね。
好景気・不景気の判断をどうおこなっているのか
景気動向指数を使って算出する。
「景気動向指数」とは、政府が生産、販売、雇用など日本の景気を反映する29の指標を集めて毎月算出し、景気の現状把握や将来予測に使う。現在の景気動向を示す「一致指数」、数カ月先を示す「先行指数」、数カ月遅れて動く「遅行指数」の3種類あり、これらを総合的に評価して景気状況を判断する。
要するに、政府は企業の活動・働きたい人が仕事を見つけやすいか、家計はどうかなど、29種類の経済統計をもとに景気動向指数という経済指標を毎月計算して景気の良し悪しを決めている。
好景気だとどうなるか
不景気だとどうなるか