景気とは「国全体で、商売がうまくいっているかどうか」「社会でお金がどれぐらい回っているか」を指します。
好景気では、商売が上手くので、給料が上がり消費活動が多くなります。そのため、国にも税金が入って国全体が潤います。
不景気では、商売が上手くいかないので、給料が下がり、消費活動が少なくなります。国に税金が多くは入らなくなるので、国全体の経済が冷え込みます。
たいてい景気は、好景気と不景気を交互に繰り返します。それを景気循環といいます。
では景気循環とはどのような景気変動が起きるのでしょうか?
分かりやすく解説します。
景気循環とは
好況・後退・不況・回復と呼ばれる4つの段階が繰り返し現れます。
好景気に景気が悪くなっていくと、後退に向かっていると言えます。
最も好況な時を「山」と呼びます。逆に、最も不況な時を「谷」と呼びます。
景気循環は、不況時の「谷」から次の不況の「谷」まで1サイクルとしています。
理想の景気循環は、景気循環を通じて、経済がどんどん経済が成長していくことです。
では一体どうして景気循環があるのでしょうか。色々な説が考えられますが、基本的には下記だと考えられています。
- 「キチンの波」
- 「ジュグラーの波」
- 「コンドラチェフの波」
- 「クズネッツの波」
これらの景気循環の波が重なり合うことで、今日の景気循環の波が形成されています。
それぞれの性質を見てみましょう。
キチンの波
好況時は商品やサービスがよく売れるので、小売店は大量に商品を仕入れ、品切れが起きないようにします。
しかし、景気が後退期に入ると、商品やサービスの売れ行きが悪くなり、仕入れを減らします。
小売店が仕入れを減らしてしまうと、商品の製造メーカーの売上が下がります。メーカーの売上労働者の給料も下がり、不況になります。
このように、在庫投資が原因で景気循環の波が起きると言われています。
ジュグラーの波
企業の機械などの設備はおおよそ10年で新しく交換されるので、それにともない、景気の循環の波が起きると言われています。
クズネッツの波
建設物の需要は約20年一回起きるを言われており、それにともない、景気循環の波が起きると言われています。
子供が20年経つと家などを購入する年齢になるので納得できると思います。
コンドラチェフの波
自動車や航空機や医療機器の発明レベルの新しい技術革新が50年に一回起きると言われており、それにともない、景気循環の波が起きると言われています。
5GやAIの普及など現代の技術革新は驚くべきスピードで進んでおり、コンドラチェフの波を見直す必要があるという意見もあります。