- プライスリーダー とは何か
- 自販機のペットボトルの値段がなぜ150円なのか
- コンビニで売ってる生ビールの値段がなぜおなじくらいなのか
この記事を読めば簡単に分かるようになります。
気になる人は下までぜひ読んでください。
- プライスリーダー とは何か知りたい人
- 生ビールの値段がなぜ同じくらいか知りたい人
- ペットボトルの値段がなぜ同じくらいか知りたい人
プライスリーダーとは
プライスリーダーについて説明する前に、まずはプライスリーダーを理解するのに不可欠な寡占市場について説明します。
寡占市場とは
寡占市場とは、少数の企業が生産や販売市場の大半を支配している市場のことを指します。

プライスリーダーの意味
プライスリーダーとは、寡占市場で市場全体の製品価格の決定に大きく影響を与える市場のリーダーのことです。
プライスリーダーは、他企業の価格設定に対し影響力を持っています。
プライスリーダーが価格を引き上げると、他企業も価格を引き上げます。
その価格のことを管理価格といいます。
他企業が、生産性向上による供給増加やコスト削減によって低価格設定にすることができるようになったとしても、プライスリーダーが価格を下げない限り、なかなかこの管理価格は下がりません。
これを「価格の下方硬直性」と呼んだりもします。
独占禁止法が定められた理由
いくら他企業が価格を下げたくても、プライスリーダーが価格を下げない限り価格が下がりません。
他にも、プライスリーダーによる問題が2つあります。
- 価格が上がる
生産・販売市場を支配している企業が利益を増加するために、勝手に価格を決定し、価格が上がってしまう。 - 品質が下がる
企業の競争が無くなってくると,品質が低下する恐れがあります。
そのために、企業は少しでも利益を出すために、品質などを落としたりします。
価格が上がっても、品質が下がっても、どうしても必要なモノがあったら、価格や品質に限らず買いますよね。
そのため、消費者が損をする羽目になります。
このような状態を防ぐために、公正取引委員会「独占禁止法」を定めて企業を監視しています。
まとめ:プライスリーダー による問題点
上記で出た問題点をまとめます。
- 価格の下方硬直性
- 価格が上がる
- 品質が下がる
プライスリーダーの具体例
清涼飲料水業界のプライスリーダーは、コカコーラです。
コカコーラが10円値上げしたら、他企業も10円値上げする可能性が高いです。
ビール業界のプライスリーダーは、キリンです。
1997年にビールの値上げがありましたが、キリンが大幅に値上げして、他のビール会社も追いかけるように値上げしました。
このように業界のトップ企業はプライスリーダーです。
プライスリーダーが、今売られているモノの値段を決めています。
これからスーパーマーケットにいく時はプライスリーダーの存在を意識して見てください。
少しモノの値段の決められ方について理解できると思います。