トレーサビリティとは?意味や狂牛病問題の例を紹介します

トレーサビリティ

製品や食品の品質により消費者が不利益を被った場合、販売店やメーカーは素早く適切に対策を行う必要があります。
もし消費者への対応が不適切であったり時間がかかる場合、消費者や取引先は不信感を持ってしまい、販売店やメーカーなどの企業存続自体が困難となる場合も考えられます。

他にも、TwitterやInstagramなどのSNSで拡散されると、炎上し、Googleの検索結果にあまり良くない言葉が並んだり炎上ネタのサイトなどが表示されたりなどし、事業に大きなダメージを与える場合もあります。

だからこそ、販売店やメーカーなどの企業は素早く適切に処理する必要があります。
そこで注目を浴びているのが「トレーサビリティ」です。

トレーサビリティとは

意味
トレーサビリティ(Traceability)とは、「追跡できること」を意味します。
トレース(Trace:追跡)とアビリティ(Ability:能力)を組み合わせた造語です。

製品を出荷した後に、異物混入問題や欠陥品による事故が発生した場合、その製品がどのような流通経路を辿って出荷されたか遡ることで、生産段階まで追跡できるようになります。
そのためには、原材料や部品を仕入れる際に識別できるようにICチップなどを埋め込んだり、管理できるような仕組み作りが必要となります。

自動車や電子部品などの製造業、食品業界、医薬品業界などでトレーサビリティは重要視されています。

トレーサビリティが重要視される背景

なぜトレーサビリティが重要視されているのでしょうか?
重要視されるようになった背景を解説します。

狂牛病問題

狂牛病とは
牛海綿状脳症 (BSE)のことです。1986年にイギリスで発見された牛の病気です。
狂牛病は動物だけでなく人間にも感染する病気です。その結果、脳神経細胞の機能障害により致死する病気です。
イギリスを始めとして大量発生した狂牛病は、狂牛病に感染した牛から作られた餌が他の牛に与えられ感染が拡大したと考えられています。

2001年 国産牛肉BSE感染問題
2003年 アメリカ牛肉BSE問題

2001年と2003年の狂牛病問題は、日本でも食の安全性が脅かされ大きな問題になりました。国内でも耳標という牛の耳に付けるタグを牛1頭ごとに管理することが義務づけられました。
現在では牛だけではなく、様々な商品がトレーサビリティの対象物になりました。商品と紐づく情報がますます拡大しています。

特に肉・野菜などの生鮮食品においては、スーパーマーケットなどの販売店や私たち消費者が原材料まで遡ることができる情報開示を要求できるシステムが増えてきています。焼肉チェーン店で提供される肉のトレーサビリティを実施して消費者を安心させている店舗もある。これからスーパーマーケットに買い物を行く際は、トレーサビリティに注目してみると良いかもしれません。